事業紹介

食料安全保障とレジリエンスのガバナンスに係る能力向上プロジェクト(第二段階)

  • セネガル
  • 農業開発/農村開発
プロジェクト期間:
2017年12月-2021年12月

セネガルでは、不安定な降雨や慢性的干ばつなどにより、食料と栄養の危機に繰り返し直面しています。同国政府は食料安全保障や脆弱性を有する家庭のレジリエンス(食料危機への対応)強化に向けて様々な取り組みを行っています。しかし、信頼できるデータの不足、調整不足による食料危機への対応の遅れや、複数の関連省庁・機関が統一化されていない手法を利用することによる支援の重複等の課題を抱えています。

このような課題に対し本プロジェクトは、カウンターパート機関(SECNSA:食料安全保障諮問委員会事務局)や農業省や畜産省などの関係機関を対象に、①信頼できるデータの収集・分析・整理にかかる能力の強化、②食料安全保障の関係機関間の調整能力の強化を支援しました。

その結果、信頼できるデータの分析結果が年2回の決められた時期に、大臣クラスの政策決定者に報告されると共に、報道機関や担当庁のホームページを通じて国内外に広く広報されるようになりました。

このような成果の背景には、データの収集・分析・整理は食料安全保障の関係機関がワークショップでの作業を通じて協働で行われる中、対象者のデータの収集・分析・整理の能力が強化され、また、カウンターパート機関による複数の関係機関との調整がスムーズになされるようになったことが挙げられます。