事業紹介
妊産婦・新生児継続ケア改善プロジェクト
- コートジボワール
- 保健医療
- プロジェクト期間:
- 2019年7月-2024年7月
「お母さんたちと赤ちゃんたちが健康で幸せになるお手伝い」
コートジボワールでは、内戦の影が今も尾を引いており、母子保健の課題が依然として残っています。2015年の統計によれば、妊産婦死亡率(出生十万対)は645人もの命が失われ、これはサブサハラ平均値である546人を上回ります。同様に、新生児死亡率(出生千対)も37人で、サブサハラ平均値である28人を超えています(UNICEF、2015-16年データ)。
この状況に立ち向かうため、科学的根拠に基づいた活動を通じて、妊産婦・新生児の継続ケアの確立が求められています。そして、このケアは、利用者(住民)に最も近いコミュニティから始まり、一次、二次、三次医療施設がそれぞれの役割を果たしていくための、包括的な能力を強化することで実現されます。
このプロジェクトは、コートジボワールにおいて新たな妊産婦・新生児ケアのモデルを策定し、国家指針に組み込むことを目指しています。また、このモデルを実践し、検証し、医療従事者の教育にも取り組みます。これにより、対象の保健医療施設で提供される母子ケアの質を向上させ、患者の施設利用を促進することを目指しています。
これらの取り組みを通じて、プロジェクトが支援する保健医療施設管轄地域での妊産婦と新生児の死亡率の低下に寄与し、コートジボワールの母子保健の状況を改善する一助となることを期待しています。
現在は、対象地域であるアボボ地区の助産師と看護師を対象とした能力向上研修を実施しています。